今夜夢で会えたら。

ひとりごと

KinKi KidsのコンサートDVDにおけるスワンソングの楽しみ方“入門編”

 

どうもこんにちわ。ぐりこです🐼

 

突然ですがわたしが初めて買ったCDはJ albumです。

2009年、収録のスワンソングがどうしても聴きたくて、貯めたお小遣いを持って12月の寒い中チャリでTSUTAYAに買いに行ったのを覚えてます。

 

2007年の10周年ごろからKinKi Kidsのファンになりましたが、当時小学生のわたしはお母さんにねだってCDを買ってもらうような子供でした。

 

そんなわたしがどうしても自分のお金で買いたい!と思ったのがこのスワンソングです。

 

スワンソング発売後すぐにJ albumの発売が発表されたので、どうせ買うならアルバム買おーっと、と思ってたわたし。

 

当時のわたしに「どうせその後シングルも買うことになるから今は買わなくて大丈夫だよ」と言ってあげたいです。

 

そのため、このスワンソングがわたしにとって一番KinKi Kidsの中で好きな楽曲なわけです。

 

もちろんKinKi Kidsの楽曲は全てにおいて最高点を叩き出しており、甲乙つけがたいのですが、やっぱりどういうわけかスワンソングが大好きなんです。

 

そんなスワンソング出といっても過言ではないオタクの、スワンソングの楽しみ方についてお話ししたいなとおもってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは簡単にスワンソングの概要を説明します。

 

スワンソング 

2009.10/28発売のKinKi Kids29枚目のシングル

(作詞:松本隆 / 作曲:瀬川浩平 / 編曲:ha-j / ストリングスアレンジ:佐藤泰将

作詞には「薄荷キャンディー」以来6年ぶりに松本隆を迎えた。KinKi Kidsの2人は、「(松本に)この曲に命を吹き込んでもらいたい。」と思い自ら松本に作詞を依頼した。スワンソングとは詩人・作曲家・演奏家などの生前最後の作品・曲・演奏をいう。死ぬ間際の白鳥は、最も美しい声で歌うという伝説から生まれた言葉である。松本はアンナ・パヴロワの舞台「白鳥の湖」での瀕死の白鳥の演技を見て、全身で表現された死にゆく白鳥の美しさを歌詞に込めた。「鳥は死ぬ間際が一番美しく、一番きれいな声で鳴くと思う。『終わり良ければ全て良し』との言葉の通り、人間が一番大事なときもそのような時であり、後悔したくないとも思う。その『自分のやりたいことのある意味での極地』である『もっとも美しいもの』をやってみたかった。」と語った。


出版者:ジャニーズ出版

 

 

まず注目するべきポイントは硝子の少年、Kissから始まるミステリー、ジェットコースター・ロマンスシンデレラ・クリスマスHappy Happy Greeting、僕の背中には羽がある、薄荷キャンディーなどのKinKi Kidsを代表する作品の作詞を手がける松本隆さんが作詞をされてます。

まあそりゃあめちゃくちゃ歌詞がいいことは勿論、前述の通り松本隆さんが長年書きたいと思っていた白鳥の曲をKinKi Kidsに提供した、ということ。

 

松本隆さんって錚々たるアーティストの方々に作詞提供されていらっしゃる方なんです。

事務所の先輩である近藤真彦さんや少年隊さんは勿論、中山美穂さんや中森明菜さん、松田聖子さんなどの女性アイドルやTHE ALFEE矢沢永吉さんまで幅広いレジェンドの方々に作詞提供をされてます。

 

そのなかでKinKi Kidsに自分が長年書きたかった歌詞を提供してくださるなんて…。

 

選ばれたのはKinKi Kidsでした(こら)

 

そしてスワンソングといえば冬の曲!というイメージがあるのですが(そもそもKinKi Kidsは寒くなると活動する、と言われてるのでKinKi Kids自体のイメージにも引っ張られてる)おそらく舞台は秋の港、桟橋。

歌い出しが、「青空に目を伏せて」とはじまりますが、初めて聴いた時に冬の青空かなと思っていましたがおそらく秋晴れの空をイメージされているのだと思います。

この曲自体のカラーがセピア色なのも(つたわれ)この一文で秋晴れをイメージしているからかもしれません。

 

そしてこの曲の歌詞の魅力は風景がコロコロと変わるところ。

歌い出しでは「僕」は船に乗り桟橋を走り去っていく「君」の姿を見つめています。

1番Aメロ、Bメロでは船の中で「君」との思い出を思い出しているのでしょう。

1番サビでは「僕」は桟橋の端に立ち「君」が居なくなっていくのを手を振って見送ります。しかし「君」の姿が見えなくなると膝から崩れ落ち涙を流します。

2番AメロBメロでは丘の上で別れ話をしたのでしょう、そこから見える港を見つめながら「君」が紡いだ言葉を反芻します。

2番サビでは冒頭と同じく船に乗り込み桟橋を走り去っていく「君」を見つめています。

 

というように桟橋からの景色、船から桟橋を見た景色、丘の上からの景色、と「僕」の見ている景色はコロコロと変わっていきます。

 

そしてこのスワンソングというタイトル、

前述の通りスワンソングというのは元々詩人や作曲家達の生前最後の作品のことをいいます。

ということはここからはわたしの推測なのですが「僕」はおそらく船には乗っておらず、自死を選択して海の中に身を投げたのではないのでしょうか。

そう考えると前述の“死ぬ間際の白鳥は最も美しい声で歌う”ということに合点がいきます。

 

ただでさえ、遠距離恋愛という言葉をつかうことによって2人の心の距離も遠距離だったと思わずにはいられないこの歌詞に、この要素が加わってくると激重ラブソングになっていくんですね。

 

もし「僕」が自死を選ぶほど「君」が好きなのであれば、2番Bメロの「聞いて、私たち生きてる重みは自分で背負うの、手伝いはいらない」がとても残酷に聞こえますね。

 

わたしの考察だったら「僕」は、相当「君」に依存してたのではないでしょうか。

生きる意味を「君」にしてしまうくらい。

そして「君」は「僕」の生きてる重みまで背負ってしまいそうになった。だからここできちんと別れを告げたのでしょう。

 

かつ「本当に、終わりなの?君はコクリ頷く」と言ってる時点で「僕」は「君」のことを引き留めようとしているのでしょう。

これに対して頷く彼女はなんて優しい彼女なんだと。

 

もしわたしがこのような状況になれば「ごめん重すぎるわ〜ないわ〜」なんて言ってしまうし、それに対して引き下がられたら「いや重すぎ、無理だから。」とマジトーンで話してしまうでしょう。

 

そう考えたら「僕」は今流行りのメンヘラちゃんだったのかも…(それはあまりにも軽率すぎて松本隆さんに失礼)

 

 

あとメロディー!

壮大なイントロから始まるこの曲はいつ聴いてもワクワクさせてくれるメロディーになってます。

そしてこのイントロ、演奏する楽器によって印象が変わってきます。通常バージョンのオルガンでの演奏であれば切なさと壮大さが入り混じった印象になりますがオーケストラ編成での演奏になるとより壮大になりメロディーだけ聞けばオペラ座でも演奏されてそうなメロディーになるのです。

推測ですがアコースティックバージョンやバラードバージョンもそれぞれ印象の違う曲になると思います。

KinKi Kids関係者の方、もしいらっしゃいましたら打診の方宜しくお願い致します。)

 

歌い出しが終わった後、Aメロに入る前までの感想で一気に疾走感が増します。

ここの振り付けも大天才なんですが、またあとで話しますね。

 

この疾走感があるからこそ、激重ラブソングのわりにはサラッと聴ける楽曲になってるのだと思います。

 

2サビ終わりの間奏では、2人の運命が今までと違うことを示すような切なさもあり疾走感がさらに増します。

 

歌割りも特徴があり、KinKi Kidsファンなら大興奮のワンフレーズごとに光一くん(または剛くん)→剛くん(または光一くん)→2人となる構成なんですが、それももちろんいいのですがこの曲の魅力は落ちサビにあるとおもってます。

落ちサビだけワンフレーズごとに変えずに光一くんだけが歌うこの落ちサビ。

光一くんにとっておそらく高いキーが続くのですがそこを絞り出すように出す光一くんの声と歌詞とメロディーが相まって、この恋愛の苦しさとか別れた辛さとか、いろんな感情が生まれます。

ここで楽曲のイメージがガラッと変わるというか。

落ちサビがあるからこそこの曲が映えてくるな、とおもってます。

 

そしていわずもがなマイナーキーを歌わせれば横に並ぶものはいないと言われているKinKi Kidsが歌うことによってこの曲がより一層悲しく、切ない激重ラブソングになるわけです。

 

KinKi Kidsの中でも名作と言われている「愛のかたまり」

言わずもがな2人の合作ですが、この歌詞に出てくる女性は、「クリスマスなんて要らないくらい、日々が愛のかたまり」というくらいなので男の人からしたら激重の女の子なわけです。

でも女性が男性のことをこのように恋焦がれることはよくある話で、このような女性を描いた楽曲は沢山あるわけです。

だからこそ共感を呼ぶし、曲次第の需要がある。

 

しかし男性目線の激重ラブソングってありましたか?

男性が振られて、寂しいよ、悲しいよ、的な楽曲は沢山ありますがここまではっきりと振られており、別れた彼女に言われた言葉を反芻する男性目線の楽曲はあまり見たことがありません。

そしてそういう曲をいい曲〜、と男性が言っているのを聴いたこともありません。

 

おそらくこれは男性脳、女性脳の違いによるもなのかな、とは思いますがその話をし始めるとスワンソングからかけ離れてしまうため辞めときます。

 

 

そして激重ラブソングなのにダンスナンバーの位置にあるということ。

有名な(?)サビでの向かい合わせで歌うところも含め、全ての振り付けが上品でとても激重ラブソングには見えないところも好きです。

 

歌い出しが終わった直後、Aメロ前の間奏のはじまりの2人が片足を横に蹴り上げながらターンをする部分は振り付けは硝子の少年の歩道の空き缶を蹴っ飛ばす振り付けを思い出す振り付けで、KinKi Kidsファンとしては大興奮します。

KinKi Kidsって2人組なのでシンメの振り付けが多いのですがこの間奏部分は2人揃ってはじまり、途中シンメになり、また2人揃って踊る、というKinKi Kidsファンなら王道の振り付けです。

かつ、この間奏部分には波を表すような振り付けがあり、ここの振り付けが個人的に大好きなんです。

 

また落ちサビまで主に背中合わせで歌う2人が大サビになり向かい合わせで歌う部分、オタクたち大好きだろ???と言わんばかりの繋げ方で、まんまとKinKi Kidsの沼にハマっていきます。

 

詳しいダンスの見どころやワーキャーポイントはDVD解説で話そうと思ってるのでダンスは一旦置いときます。

 

 

 

 

 

このスワンソングはコンサートで披露されない年が数えるほどしかない(実際は2019年のThanks 2 YOUのみ)と言うほどKinKi Kidsのコンサートにおいてはド定番です。

それぞれの公演において、スワンソングは進化してきました。

それぞれ見所も、泣きどころも違うので、勝手に解説しちゃおう、という感じです。

というより、わたしスワンソングここが好きだから、見て!!!!ということです。

 

なんてスワンソングについて長々と語っていたら4000字超えてました。

通りで長いわけだ…。

 

ということで次回、2009年のKinKi Kids concert tour Jから最新のKinKi Kids O正月コンサート2021までの歴代スワンソングの魅力を語っていきたいと思います!

(いや、アマプラ配信の時期にやってくれよ…とは自分も思ってます)

 

 

 

皆さま乞うご期待👍